防音のまめ知識

防音施工の写真

音の伝播

音の伝播には「空気伝搬音」と「個体伝搬音」の2種類が存在します。

空気伝搬音とは、
空気中を伝わって聞こえてくる音や騒音(歌声、ピアノ、テレビ、車のクラクションなど)です。

例)
ピアノ、声楽、オーディオを楽しみたい

公園での子供の遊び声が聞こえ、在宅ワークに支障がでる

WEB会議で、残響(ハウリング)対策をしたい

個体伝搬音とは、
振動や衝撃とともに聞こえてくる音や騒音(ドラム、電車の通過する音など)で、施工難度が高く費用も高くなることがあります。

例)
ドラム、パーカッションなど演奏したい

マンションの上階からの床衝撃音がたまらない

防音工事は「空気伝搬音」「個体伝搬音」を抑える工事で 音を外部に逃がさない遮音対策や振動を絶縁する防振対策 さらには音のエネルギーを減衰させる吸音対策を 目的に応じて施工していきます。

騒音の目安と騒音の例

騒音の目安
一般に騒音値の指標としてdB(デシベル)が使われます。
ここではdBの値毎の人の感じ方(目安)を紹介します。

20dB~29dB 無音感
30dB~39dB 非常に静か
40dB~49dB 特に気にならない
50dB~59dB 騒音と感じる
60dB~ 騒音を無視できない  

防音工事を検討している方は
「特に気にならない」レベルである約45dB程度を目指す必要があります。
周辺環境にもよりますので、詳細については現場ごとに異なりますが、防音室を検討される方の多くは、少なくとも100dB以上の騒音からの低減をお考えです。
・・・となれば、かなりの音量を抑えなければならないことがお分かりいただけるかと思います。

騒音の例

遮音性能の考え方

防音ドアやインナーサッシを見ると、防音性能の表記としてDr-35 などと書かれていることがあります。
これは入力された音を35dB小さく遮音することが出来る性能があることを表しています。

例として屋外の音が80dBだったとした時、部屋の中に入る音の大きさの計算式は以下のようになります。

(交通量の多い道路 80db) - (インナーサッシDr-35) = 45db

以上のことからDr-〇〇の値が大きいほど防音性能が高いということになります。

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